【スターターキット】EasyVAPE RAINBOW レビュー！（SABER/OVNS）

べプログオリジナルのスターターキット、EasyVAPE ?RAINBOW スターターキットのレビューです。

加熱式iQOSの販売伸び悩みが明らかになり、フィリップ・モリス株が暴落したのが記憶に新しい昨今のタバコ事情ですが、それでもフィリップ・モリス株の割安感はなく、底固い印象で、日本企業もJTがタバコ葉を使用した新たな嗜好品であるプルーム・テックをリリースするなど、複数の企業が次世代の喫煙具の主導権を巡ってを争っています。

その中で市民権を得つつあるのが当ブログで多く取り扱っているVAPEと呼ばれるもので、これは上で挙げた製品と違い「タバコの葉っぱを使用しない」製品です。

どういうものかというと、電気の力でコイルを熱し、そのコイルの熱でリキッドと呼ばれる香料を含んだ液体を気化させて、その蒸気（ミスト）を吸引するという、喫煙スタイルとしてはタバコと変わらないように見えるものの、全く異なるものです。

その為、加熱式たばこに含まれるニコチンは含まれておらず（海外からニコチン入りリキッドを個人輸入することはできます）喫煙習慣を満たすことから、元喫煙者にも人気の嗜好品です。

 

そのVAPEですが、当ブログでも多くの記事でレビューしている通り、非常に多くの製品がリリースされ、中には非常に手間がかかる製品も多数存在します。

今回の製品は初心者向けのお手軽な製品！メンテナンスは一切必要なし！なおかつ価格が安い！というからVAPEを試してみたいユーザー向けの製品となっています。

それでは早速レビューしていきます。

商品提供：ベプログshop

 

詳細

EasyVAPE / RAINBOWは、日本最大手のVAPEリキッドクチコミサイトであるべプログが運営するウェブショップ「べプログショップ」のオリジナルブランドのスターターキット。

このスターターキットは通称「Pod型」と呼ばれるお手軽デバイス。

コンパクトなサイズと軽量なボディ、そして、リキッドを気化させるための「アトマイザー」と呼ばれるパーツが、使い捨て式の「Pod方式」を用いているので、中のコイルを交換したり、自分で組み替える手間を省いた便利さを追求したデバイスです。

また、この製品はオリジナルブランドで展開されていますが、商品自体はOVNSがリリースするSABERというスターターキットのOEM製品で、オリジナルプリントや日本語の説明などの独自性を除けば、製品のスペック自体はほぼ同様の製品になっているため、SABERの情報を収集されているユーザーも参考にしていただければと思います。

重量は20g程度で非常に軽量。類似のPod型製品と比較しても、400mAhのバッテリーを内蔵するデバイスとしてはかなり軽量な部類です。その証拠に、同じぐらいのバッテリー容量を持つVAPECCINO/Mate1の重量は36gと倍近く重いことがわかります。

スペック

サイズ	H 100×W20×D10.5mm
重量	20.7g
出力モード	直接電圧出力
リキッド容量	1.8ml
リキッドチャージ	Podボトムフィル
エアフロー	ボトムサイドフロー(調整不可)
コイル	カートリッジ内臓 1.8Ω
充電ポート	microUSB(DC 5V/1A)
バッテリー	400mAh
保護機能	出力短絡保護 過剰吸引保護 加熱保護 過電流保護 充電保護 過電圧保護 低抵抗保護 高抵抗保護

べプログショップ公式ページより

パッケージ・内容品

手のひらに収まるほどコンパクトにまとめられたパッケージ。外側のスリーブの中に内箱が入ったスタイル。内箱には「Vapelog」の文字入りで、オリジナル製品であることがここからもわかります。

パッケージの各所にはVapelogのロゴと文字が入っていてオリジナルであることを主張しています。

内容品一覧

マニュアルは箱側にも使い方が書いてあるもので、すべて日本語で記載されているので、日本人にもわかる専用パッケージです。

さらにさらに！オリジナルのスターターキットには、べプログオリジナルリキッドがなんと2本も付属します。充実の付属品。このリキッド込みで相当低価格な設定はバーゲンプライスですね。

細部・ディティール

まず、本体下部には、オリジナルブランドの製品であることを示す、Vapelogのロゴマークがプリントされており、アイデンティティになっています。

そして、このロゴプリント下部の逆V時の透明な樹脂部分にはLEDが配置されており、パフ（ミスト発生時）や充電時に点灯します。充電時にはインジケーターとしても機能し、満充電で緑色、充電中は赤色に点灯します。

さらに本体側面両側には片側３箇所、合計6箇所のLEDイルミネーションを装備し、こちらもパフや充電時に点灯します。

そして底部にはバッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。充電時は本体を横にして充電します。

 

本体バッテリー部分を見たところで、次はアトマイザー部分。使い捨てタイプのPodを見ていきます。

このPodは本体上部に取り付け部があります。Podを取り外すには、マウスピース（吸い口部分）指などでつまんで引き抜くだけ。

軽い力で取り外すことができます。

当然バッテリーとPodを完全に別体として分けることができます。

このPodとバッテリー本体はマグネット（磁石）の力で引き合ってついているので、適度な力で外すことができ流のに、勝手に取れてしまうことはありません。強く本体を振ったりすれば別ですが…

Podは使い捨てタイプなので、寿命がきたら買い換える必要があり予備部品として販売されています。透明な樹脂でできているので、中のリキッド残量が透けて見えます。

このPodにリキッドを装填するには、説明書通り、吸い口部分を取り外す必要があります。爪で引っかかっているのでうまいこと取り外し

さらにゴムパキンを外して、この部分の穴からリキッドを注ぎます。

 

使い方

それでは実際にこのEasyVAPE / RAINBOWデバイスを使っていきたいと思います。

まずは本体内臓バッテリーを充電します。USB電源（モバイルバッテリーやPC、コンセントアダプターなど5V1Aのもの）に接続した付属ケーブルを、本体底部のmicroUSB端子に刺して充電します。

充電中は逆V時のインジケーターが赤く点灯し、満充電になると緑に点灯します。

このLEDですが充電中は消すことができません。寝室に置いてあると眩しく感じるほど輝くので消せる設定があるとありがたいですね…

付属のPodにリキッドをチャージします。Podを本体バッテリーから取り外し、さらにプラスチック製とマウスピース、シリコンゴム製のパッキンを外して充電します。説明書によると、ゴムパッキンは片側でなく、両側外してくださいとのことです。片側だけ外すと、リキッドを注いだ時に、中に入っている空気の逃げ口がなくて、場合によっては内圧が高まってリキッドが漏れてしまうとのことです。

用いるリキッドは、付属のリキッドのようにVG60:PF40程度の粘度の低いリキッドが良いと思います。あまりVG比率が高く、粘度の高いリキッドには対応していません。

リキッドをチャージしたのちは、Pod内に設置されているコイルにリキッドを供給するためのウィック（コットン）にリキッドが浸透するまで、しばらく放置します。

RAINBOWにはスイッチなどは全く設けられていないオートスイッチのデバイスなので、吸い口を加えて吸い込めば、スイッチが自動でオンになり、ミストを吸引することができます。

注意！吹き戻しによる誤動作について

このデバイスは吸い口を加えて吸引するだけで自動でスイッチが入る「オートスイッチ」機構のデバイスですが、逆に息を吹きこむと『吹き戻し』という誤動作が発生してしまい、スイッチが入りっぱなしになってしまいます。10秒後には自動で電源がオフになる（オーバータイム保護）のですが、急いで電源を切りたい場合には、バッテリーからPodを外せば強制的にオフにすることができます。

誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって誤動作が発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。

 

PODの分解・コイル再構築（ビルド）

さて！ここからは一般のユーザーは真似しないでください！メーカー非推奨の使い方です。

また、熟練した技量と、多少の知識なしに分解したり、コイルを再構築したりすると、事故にもつながりかねませんので大変危険です。あくまで自己責任で作業しましょう。

 

と前置きを置いたところで、内臓コイルの構造を理解するために。そして、Podのコストを抑え、自分でコイルをビルドしたい『変態』なユーザー向けにPodを分解していきます。当ブログの記事ではおなじみの分解解説のお時間です。

さて分解ですが、Podの組み立て時に、分解されないように（漏れ防止も含め）接着剤が用いられており、簡単には分解できません。仕方ないので、リキッドチャージホールから棒を突っ込んで強引にエイヤっ

外れました。

しかし割れました… うーん、コイル再構築（ビルド）に向いている機種ではありません。もし、分解前提で購入するのであれば、タンクを切断していったほうが綺麗に分解そして再度組み立てできると思います。長めのパッキンが用いられているので、綺麗に切れば漏れることもないと思います（実際割れてしまいましたが、このまま組み上げてしばらく使っていても漏れはありません）

中のコイルは29G程度 細めのワイヤーがスペースドで設置されています。ウィックはコットンで、シリカに比べて耐久性は劣りますが味を楽しめるものなので、味を重視している印象を受けます。

 

新色 パールホワイトが追加

人気のRainbowに新色「パールホワイト」が追加されました。既存のブラックカラーに加え新たに追加されたNewカラーです。

ブラックはプラスチックそのままの地肌仕上げでしたが、パールホワイトは特殊なパールホワイトコーティングを使ってペイントされています。

メタリックな質感で、見る角度によってキラキラと輝くようなペントが施されているのが特徴。

高級感が増し、所有欲を刺激する仕上がりになっています。

機能やディティールはブラックカラーと同じなので、気に入った方をセレクトできます。

 

感想とまとめ

軽量コンパクト！利便性を重視しながら、ありえないほどのコストパフォーマンスを実現した初心者にもってこいのスターターキット！！

Pod型アトマイザーを採用した、とにかく手間なく、VAPEを手軽に楽しむためのスターターキット。軽量コンパクトで、口に咥えたまま吸引する「咥えタバコ」ならぬ「咥えVAPE」も可能な利便性。

吸い口ごと交換できる、交換用Podが別売されているので衛生的にも良いと思います。

さて、肝心の使い心地や味ですが、まずドロー（吸い込みの重さ）はそれなりに重く、MTL(タバコのような吸い方）向けのデバイス。若干オートスイッチの感度が鈍いかな？と感じる程度で、使い勝手は悪くありません。『吹き戻し』の誤動作については前記の通り発生するので、吹き込んでしまった場合には慌てずにPodを外しましょう。

味については「それなり」　最近レビューしたVAPECCINO/Mate1の方が美味しいのですが、重量が倍近くもあって、価格もかなり異なるので比較はできませんが、要は「どこを重視するか？」だと思います。

リキッド2本がついてきて、このコスパは今までになかった衝撃的な価格。これだけで買う動機。VAPEを始める動機になるのではないでしょうか。リキッドの味に関しては「超うまい！」とい部類ではありませんが、「めちゃまずい」というものでもありません。普通。良い意味で「わかりやすい味」で、刺激もちょうどよく、特にVG60:PG40というスペックがこのデバイスにあっていると思います。

長々と書いてきましたが、「安かろう悪かろう」では終わらないスターターキット。国内販売店での価格がこの価格でも、便利でなおかつここまでの味が出るのか！というスターターキットでした。