MyVapors（マイベイパーズ）のVAPEスターターキット、MYUZ ASTORA2「ミューズ アストラ2」のレビューです。
WISMEC MOTIV2のOEM製品で、機能を簡略化した廉価版。
コイル抵抗値やセラミックウィック搭載などの仕様変更によって、高寿命とより高抵抗の省エネデバイスに。
このスターターキットの特徴
- 1.5Ωセラミックコイル内蔵のPODデバイス
詳細をレビューします。
商品提供：VapeSourcing
MYUZ ASTORA2とは？
MYUZ ASTORA2はUSAカリフォルニアの大手VAPE卸/小売会社『MyVapors』がリリースするPODデバイスです。
デザインをマイベイパーズが担当し、中国製造のプロダクトデザインは、ある中国製品にそっくりです。
形状・フォルム・フィニッシュ・スペックなど多くの共通点があることから、OEM製品だと思われますが、多くの共通点とともに、もちろん相違点もあります。
新製品なのに価格が安いこと、そして一部機能が簡略化されていることから、元になった製品の廉価版的な位置付けの製品である印象です。
旧型デバイスもOEM製品で、同列企業が製造していたことからも、新型も同じような製品なのでしょう。
出典：myvapors.com
元となったデバイスと大きく違うのはPODに内蔵されるコイル。
1.5Ω高抵抗コイルに、長寿命のセラミックウィックを採用したコイルを内蔵する専用PODカートリッジを採用し、ニコチンソルト向けなどMTLに特化したPODに。
このPOD、互換性はないので相互利用はできません。
出典：myvapors.com
カラーは3色、どのカラーもメタリックな光沢感のあるフィニッシュです。
それでは、MYUZ ASTORA2のより詳細を見ていきます。
スペック
| サイズ | H 84.2 × W34.2× D14.4mm |
| 重量 | 62.0g（実測） |
| 出力 | 最大8W |
| リキッド容量 | 2ml |
| リキッドチャージ | PODボトムフィル |
| エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
| コイル | 1.５Ω POD内蔵 |
| 充電ポート | microUSB（DC5V 500mAh） |
| バッテリー | 500mAh |
| 保護機能 |
|
| メーカー公式サイト |
パッケージ・内容品
パッケージはいかにもOEM製品というもので、あるメーカーとそっくりなデザイン・質感のスリーブ＆内箱式、質感は良く、凝ったパッケージング。
内容品一覧
- MYUZ ASTORA2 バッテリー本体
- MYUZ ASTORA2 Podカートリッジ（1.5Ωセラミックコイル内蔵）
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル（日本語表記あり）
日本市場はターゲットにしていない製品だと思われますが、説明書には各国の言語とともに日本語表記あり。
同梱品は必要最低限で、PODカートリッジのスペアは付属しないので、購入する場合は消耗品の予備カートリッジも同時購入した方が良いでしょう。
MYUZ ASTORA2の詳細
全体のフォルム・デザインはWismec MOTIV 2そのままで、おそらく同じ型が使われているのではないかと思います。
既存の製品のラインを使うことで、コストカットした製品なのでしょう。
microUSB端子位置などや、底面のラウンド形状など多くの部分に共通点を感じます。
見る角度によってグラデーション、色の濃淡が楽しめるメタリックペイントは、メッキ加工のような鏡面で非常に綺麗な反面、指紋や油脂汚れが目立ちやすいので、綺麗に保つのは大変かもしれません。
バッテリー
ボディー中央には、LEDランプを搭載していて、バッテリー残量やパフ操作のインジケーターとして機能します。
吸いながらでも確認できる位置。
バッテリー残量は２段階表示という大雑把なもので、詳細に残量がわからないのは残念ですが、赤色になってもまだ30%は使える余裕はあります。
MOTIV２は「3.5V定電圧出力」でしたが、MYUZ ASTORA2にはその表記はありませんので、出力モードの詳細は不明です。
側面には内蔵500mAhバッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
充電中はバッテリー残量に応じてLEDランプが点滅します
PODカートリッジ
樹脂素材（素材非公開）でできているPODカートリッジを直接咥えるマウスピース一体型。
咥える部分はラウンドして、先端に向けて細くなっている形状で、咥え心地は上々です。
OEM製品と同様ならば、素材はPETGですが、マニュアルや公式サイトなどでは一切明らかにされていません。
しかし、リモネン成分入りのリキッドを3日間入れて使っていてもクラックは発生していないので、耐薬品性に優れた素材ですね。
PODはマグネットでバッテリーと接続されています。
強い力は必要なく、カートリッジをつまんで引き上げれば簡単に着脱できる使い勝手の良さ。
本体やPODカートリッジの形状がかなりそっくりなので、MOTIV2とPODの使い回しができるのかと思いきや、端子などの配置が違うので互換性はありません。
構造的には同じようなものですが、配置が違うんですよね。
負圧（吸い込み）を感知するチューブ状のパーツがPODに突き刺さる構造なのも同じです。
また、カートリッジを入れる時には向きがあるので、逆向きでは刺さりません。
POD内蔵型コイルを採用しています。
出力は「最大8W」となっていて、MOTIV2の「最大10W」とは異なりますが、これはコイル抵抗値の差であるものかと思われます（MOTIV2のコイル抵抗値は非公開）
このスペックから見ると、おそらくMYUZ ASTORA2の方がより高抵抗のコイルを採用していると思われます。
- 1.5Ωセラミックコイル
セラミックウィックなので、分解すると陶器のようにボロボロになってしまうため、コイルの再構築はできません（そもそも利便性重視のPODでコイルを再構築するのは本末転倒ですが）
形状から言っても、コイルは縦巻きに設置されているものと思われます。
側方吸気によって、コイルボトムからの漏れを防ぐ仕様は共通です。
ただし、エアホールの形状は円形ではなく、切り欠き形状で位置も若干下側です。
また、コイルスペックの割にはドローが軽くて、DLもいけるぐらいの軽さ。
タイトではなく、それによって若干ミスト量も多めです。
気になるのは、レビューした個体は「ジュルり」が頻繁に発生すること。
高抵抗コイルの「ニコチンフィーダー」的な製品なので、ジュルりは致命的。
個体差である可能性もありますが、ニコチンリキッドで運用するユーザーは避けた方が良いかもしれません。
リキッドチャージ部分も異なり、ゴムプラグ式ではなく、全体が大きく開くプラスチックカバーが採用されています。
よりしっかりとホールドできるだけでなく、使い勝手も良いのでこちらの方が使いやすいですね。
右上の大きなホールがリキッドチャージホールで、その下の小さい穴が空気抜き穴です。
大きいとはいえ、スポイトボトルのように先端が太い容器からのチャージは難しいので、ユニコーンボトルやシリンジボトル必須です。
左側の穴は負圧感知につながっています。
MYUZ ASTORA2の使い方
MYUZ ASTORA2はボタンがなく、スイッチ操作を必要としない「オートスイッチ」のデバイスです。
電源ON/OFFはなく、マウスピースを咥えて吸い込むだけで自動的にスイッチが入ってミストを吸い込むことができる簡単操作が魅力です。
- 電源ON/OFF… 操作なし
- Vaping… マウスピースを咥えて吸い込む
ただ、吹き戻しと呼ばれる息を思い切り吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生してしまうため、息を吹き込むのは厳禁です。
しかし、「カットオフ保護」によって、8秒後には自動的に切れますし、誤動作が発生してしまった場合にはPODを外すこともできます。
感想とまとめ
デザインはそのまま、機能はシンプルに。
より高抵抗になってニコチンソルトなどの「ニコチンフィーダー」に特化したデバイス。
味は残念なぐらい出ないのですが、ニコチンやメンソールなどのキック感を楽しむには十分。
もし、ルックスが気に入って、味も求めたいのであればMOTIV2の方が良いでしょう。
しかし、リリース当時は悪くなかったMOTIV2も、日進月歩で進化するVAPEデバイスの中では半年以上前のデバイス。
人気モデルならもっと味も楽しめるデバイスも散見できます。
例えばこれらの機種がおすすめです。
サイズは大きいものの、リリース当時から変わらぬ人気！
ルックスも味も楽しめるPODデバイス
同じくセラミックコイル搭載の人気モデル！
コンパクトながら出力調整機能搭載で味にも定評あり！
ルックスはイマイチながら使い勝手は最高！
トップエアフローでリキッド漏れなし！
MYUZ Astora 2は値段が安い、と言う以外に選択するメリットはないかな、と思ってしまいました。
現状国内での販売はなく、おそらく今後も国内販売する店舗はごく少数だと思われますので、入手される場合は余裕をもった消耗品の入手をおすすめします。
通販はこちらから！
→ MyVapors MYUZ Astora 2 Pod System Kit 500mAh [Vape Sourcing]
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