【Digiflavor Liip】ニコチン入り使い捨てPODデバイス レビュー

Digiflavor（デジフレーバー）のVAPEスターターキット、Liip 「リープ」のレビューです。

使い捨てタイプのVAPEは珍しくはありませんが、このデバイスはニコチンを含んでいる製品です。フレーバーを楽しむだけではなく、ニコチンを摂取できるニコチンフィーダーとして開発された製品です。

このスターターキットの特徴

当然日本国内では購入できません。そして劇薬を含んだ製品なので取り扱いには十分な注意が必要です。

それでは詳細をレビューしていきます。

商品提供：HEAVEN GIFTS

詳細

Digiflavor Liipは、あらかじめリキッドが充填されたスリムな使い捨てポッドデバイスです。

使い捨てデバイスなので、リキッドを補充したり、バッテリーを充電することはできません。使い終わったらそのまま捨てるだけです。

出典 HeavenGifts

ちなみに味は4種類です。原料のすべての成分は天然植物から抽出された食品グレードのものを使用。

フレーバーによってニコチンの濃度が違うので購入の際には注意が必要です。

スペック

パッケージ・内容品

まずはじめにパッケージのデザインと中身を見ていきます。

パッケージデザインは黒を基調にしたものです。

背面には「カリフォルニア州法プロポジション65」（1986年安全飲料水および有害物質施行法）の警告文が書いてあり、この製品の主な販売先はアメリカを想定しているのかもしれません。

製品にニコチンが含まれていて、このニコチンが先天性欠損または他の生殖害を引き起こす可能性のある化学物質であること。そして21歳未満の人のためのものではないことが書かれています。

※california proposition 65 warningとは「がん、先天性欠損症、またはその他の生殖危害を引き起こすことが知られている化学薬品のリスト」の作成を義務付けているカリフォルニア州の法規制です。カリフォルニア州で製品を販売する事業者に対して、カリフォルニア州民に対し、購入する製品あるいは家庭または職場に存在する可能性がある、あるいは大気中に放出される、これらのリストされた化学物質の相当量を通知することを義務付けてたものです。

そして製品の偽造などを防止するスクラッチ式のセキュリティーコードの入ったステッカーも貼られています。

パッケージの上下は開封するとホログラムが分離するので、中身のすり替えを防止するとともに、未開封であることを証明するためのステッカーで封がされています。このステッカーを剥がすか切るなどして開封します。

内容品一覧

中には個別に放送されたLiip本体が３つ入っています。

ディティール

パッケージを開封して中身を取り出し、個別包装さているLiip本体を袋から取り出します。

つるっとした流線型のボディー。スイッチや端子などのインターフェイスを一切排除したシンプルなボディーデザインです。

コンパクトなサイズ。そして軽量なボディー（13.8g）で、ポケットやバッグの中で邪魔にならないサイズです。

ボディーは樹脂製ですが、マットな質感。持った時に滑りにくくなっています。裏表にはliipのロゴ、そしてフレーバー（味）の種類が入っています。

裏面にはエアホール（バッテリーベントホール兼用）が備わっていて、ここから空気を取り込みます。

また、片側はLEDインジケーターになっていて、ミスト発生時（電源ON）で点灯してお知らせしてくれます。

マウスピース（口でくわえる部分）は本体一体型です。先端が咥えやすいようにすぼまっていて、この部分を加えてミストを吸引します。

マウスピースのキャップはゴム製。ミストを吸うときは外して使います。使い途中のダストカバーとしても使えるので捨てずに取っておいても良いでしょう。

使い方

使い方は非常に簡単です。スイッチ類の一切ない「オートスイッチ」の使い捨てVAPEなので、マウスピースを咥えて吸い込むだけで自動でスイッチが入り、ミストを吸引できます。

ミスト発生時は、底面のLEDインジケーターが光って電源ONをお知らせしてくれます。

バッテリー一体型のオートスイッチスターターキットで心配な吹き戻しの誤動作ですが、一切誤動作しません。

誤動作が起きた時にバッテリーを抜いて誤動作を止めることができないバッテリー一体型スターターには重要なことです。

思いっきり息を吹き込んでも、底面のエアホールから空気が抜けるだけで、誤動作してしまうことはありません。試しにエアホールを塞いで吹き込んでみても同じく誤動作はありませんでした。

感想

日本で使い捨てタイプというと、タバコの外見を真似したシガレットタイプ（細い円筒形）がメジャーですが、このデバイスは今一般的になりつつあるPOD型のようなルックスをしています。

どちらが良いということはありませんが、携帯性はこちらの方が良いと思います。全長が短く、厚みが薄いのでポケットに入れて持ち運んでもかさばりません。

味に関してはほんのり楽しめる程度です。ORANGEフレーバーの味は、駄菓子屋の粉ジュースのようなわかりやすくディフォルメされたもので、リアルなオレンジを楽しめるものではありません。

しかし、liipの使い方はニコチンフィーダー（ニコチン摂取のためのデバイス）がメインになってくると思います。その意味ではニコチンのキックはかなり強めに感じます。ドローが重く、タバコのようなタイトなドローのMTLで、しっかりとしたニコチンのキックを感じられるデバイスです。

ずいぶん長らくニコチンリキッドを摂取してない僕にとっては強すぎるキックで、3口をパフ時間弱めに擦った程度でしばらくクラクラしてしまいます。レビューでたまに加熱式タバコを吸う程度ですが、それよりも強いキック感で、ニコチンをかなり強めに感じます。

コストに関しては、一つあたり200-300回吸引できるとして、タバコで言うと16~25本分（一本あたり12回で計算）になります。パッケージに3つ入っているので、3倍で48~75本分。タバコ3箱分程度です。

それでクーポン使っても$20ぐらい約2,500円だとすると割高ですよね。しかもニコチン入りなので国内では購入できないので、海外通販を利用することになると、送料もかかるし、時間もかかります。

そのため、ずっとこのliipだけで使い続けるのはちょっと無理があるかなと感じてしまいました。

しかし、VAPEに移行したユーザーの中にはもうタバコは吸えないと言う人も多くいると思います。そして、SNSなどでたまに見かける「VAPE全て忘れてしまったので仕方なくタバコを買います」と言うつぶやき。

その時にカバンの中に予備や緊急用としてこのliipが入っていればかなり便利に使えると思いました。

まとめ

ニコチンを手軽に摂取できるニコチン入りの使い捨てデバイス。

常時使うにはコスト的に無理があると思いますし、海外から購入しなくてはならない手間や入手性の悪さがあると思います。

しかし、パッケージのままカバンの隅に入れておけばVAPEを忘れた時の緊急用としては最適です。

VAPEをよく忘れてしまうあなたの予防線として検討してみるのも良いでしょう。